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2008年08月17日(日)更新

ネットの無理解に苦しんだ象徴

うめこさん
広大な山の中に無農薬の梅林があります。


お盆前になりますが、和歌山の岩代へ
むかし梅本舗」の寺垣さんの農場と事務所にお邪魔しました。

農業を知らない消費者の立場として一番のショックだったのが

「無農薬にしてから8割の梅がそのままでは売れない」

ということでした。


要するに、虫食いとか腐るとか形が悪くなってしまうので
A級品として出せる梅の比率が逆転、
ほんの僅かになってしまうということです。

お父さん達が切り開いた山を
40年もかかって綺麗にして無農薬の認可を取ったのに
逆に事業としては大変になるなんて。
(写真の青い部分が無農薬にできたところ)

消費者としてやたら無農薬を持ち上げるだけでは
生きていけない。。。とは感じていましたが、
実際に現場に伺うとその大変さに農家の皆さんに
頭を下げずにはいられません。

ひとつひとつの食べ物を大切に食べていこうという気持ちを
新たにしていただきました。


ネットを始めた小屋
そしてこの小屋が、ネットの無理解に苦しんだ象徴。


この写真は。。。寺垣さんがネットを始めたときに
「隠れて」夜に仕事をしていた小屋。

地方では、そして何代目と言われる人は、
最初に周囲のネットの無理解に苦しむ。。。
ということがよくありますが、
それを象徴している建物で、何かじーんと来ました。


梅の選別を説明
梅の選別を説明する明るい弟さん。


今はご家族はみんなネットの可能性に賭けています。
寺垣さん、これからもご家族で力を合わせて頑張ってくださいね!