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2008年06月28日(土)更新

時間管理ではなく、タイムデザイン

昨日、東京でヒットサイトをいくつも創っている
有名ウェブプロデューサーとお話ししていて

「森本さんは時間のマネージメントってどうしてるんですか?」

って聞かれました。


うーん、もちろんカレンダーに予定書いたりはしますが
私は実はそんなことをしているつもりがなかったので、数秒考えて

「時間のマネージメントってなんでするの?」

って逆に聞きました。


そうすると今度は相手の方が「えっ?」って感じで
考え込んでしまいました。

何でそう聞いたかって言うと、
私には時間を管理すればするほど
人は忙しくなっているように見えたからです。


で、別れてから思い出したのですが
そう言えば私は次のような文章を
5年前の誕生日に書いていました。

そうか、だから時間のマネージメントって言葉が
わからなかったのか。
いいこと書いてたやん、自分。



【タイムデザイン】

「時は金なり。」と言うが。

最近、この言葉には違和感を感じつつある。
金のように対価として消費するだけではつまらない。

私が持っている時計を見ると、
「タイムデザイン」と書いてある。

一時ドッグイヤーという言葉が流行った。
今までの1年は犬の1年分、人間の7年分に相当するということ。

多くの人はそれを
「ビジネスのノウハウがめまぐるしく変わる」と捉えた。
必死で付いて行かなければ生き残れないと捉えた。

事実である。
しかしそういう見方をしてしまった人には悲壮感が漂う。
ピンと突っ張った糸のように余裕がない。
熱意で一時的に人を集められても、周囲は疲れていずれ離れる。

しかし、ごく一部の人が
「人間関係、信頼関係を作るのが7倍も速くできる」と捉えた。

人生70年とすれば、これまでの7倍の490年分の人間ネットワーク。
この財産の活用を考えると楽しくて仕方ない、という人が確かにいる。

一生懸命だけど、生きるのを楽しんでいる人を見つけたら、
その人は確かに時間を「消費」していない。「デザイン」している。

時間はデザインする時代になった、と私は思う。
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